Microsoft Ignite 2019 で発表になった Azure Stack Integrated system 関連のアナウンスをまとめました。
ソース
- Book of News - Ignite 2019 - Microsoft News
- Azure Stack Hub extends capabilities on the Edge
- Now is the time to modernize your datacenter and migrate your applications to Microsoft Azure Stack
- Building high-value integrated data center solutions for Microsoft Azure Stack
- Dell EMC Tech Previews: Microsoft Ignite 2019
サマリ
- Azure Stack Hub への名称変更
- Availability of BC/DR foundational pattern for Azure Stack Hub to Azure Stack Hub
- Event Hubs on Azure Stack Hub (Public Preview)
- Azure data services (Arc) on Azure Stack Hub (Private preview)
- Kubernetes on Azure Stack Hub (GA)
- Windows Virtual Desktop on Azure Stack Hub (Private Preview)
- GPU サポート(Public preview)
- マルチスケールユニット(開発中)
- インフラのコンテナ化(開発中)
- アップデートの改善(開発中)
- Azure Stack Foundation - Core
- Instance Metadata(開発中)
- cloud-init(開発中)
名称変更
これまで Azure Stack という名称で語られていた Azure Stack Integrated system が、Azure Stack Hub という名前になりました。そして、Azure Stack という単語は、「Azure StaCk HCI」と「Azure Stack Edge(元 Data Box Edge)」「Azure Stack Hub」という3つのソリューションを包括するものに変わりました。Ignite では「Azure Stack Family」や「 Azure Stack Portfolio」という表現が多く使われました。
#AzureStack is now a family:#AzureStackHub (#AzureStack)#AzureStackEdge (#DataBoxEdge)#AzureStackHCI pic.twitter.com/xjqKpcdMSp
— David Armour (@Darmour_MSFT) November 4, 2019
名前の変更に伴い、Twitter のハッシュタグも変更になりました。これからは #AzureStackHub です。
Availability of BC/DR foundational pattern for Azure Stack Hub to Azure Stack Hub
Azure Stack Hub の BC/DR に関する手法が発表されました。具体的には、ARM 上のリソースを subscription replicator で複製したうえで、次の 3rd パーディを使ってデータをコピーするというパターンです。
- Migration and DR Tools
- Veeam
- VERITAS
- COHECITY
- CARBONITE
- COMMVAULT
- cloudbase(CORIOLIS)
- Corent
- Dell EMC
- HA/FT
- ZERODOWN
- SIOS
Event Hubs on Azure Stack Hub (Public Preview)
Azure Stack Hub 上の Event Hub が2020年にパブリックプレビューになります。
Azure data services (Arc) on Azure Stack Hub (Private preview)
Azure Stack 上の Azure Data service (Arc)がプライベートプレビューになりました。次の URL を見る限りだと、Azure Stack 上の k8S cluster で Azure SQL Database と Azure Database for PostgreSQL Hyperscale を動かせるってことだと思います。
https://azure.microsoft.com/en-us/services/azure-arc/hybrid-data-services/
Azure SQL Database and Azure Database for PostgreSQL Hyperscale are now available on Azure Arc for private preview. Over time, we will bring other Azure data services to Azure Arc.
Azure Stream Analytics support on Azure Stack Hub (Public Preview)
Azure Stack Hub 上の Stream Analytics がパブリックプレビューになりました。1910 でインストールできるようになるのでしょうか・・・
Kubernetes on Azure Stack Hub(GA)
Azure Stack Hub 上の AKS Engine ベースの K8s が GA しました。
Windows Virtual Desktop on Azure Stack Hub (Private Preview)
Azure Stack Hub 上の Windows Virtual Desktop がプライベートプレビューになりました。WVD のコントロールプレーンは Azure のままで、リソースプールとなる Virtual Machine を Azure Stack Hub 上で稼働できるようです。
プレビューの申し込み先:http://aka.ms/azswvd
GPU サポート(Public preview)
Azure Stack Hub が GPU をサポートすることが発表されました。2020年1月からパブリックプレビューの予定です。Azure Stack Hub でサポートされる GPU とインスタンスタイプは次の通りです。
GPU | インスタンスタイプ |
---|---|
NVIDIA V100 | NCv3 |
AMD Mi25 | NVv4 |
NVIDIA T4 | 検討中 |
プレビューの申し込み先:http://aka.ms/azurestackgpupreview
マルチスケールユニット(開発中)
2020年末までに Azure Stack Hub に2つ目のスケールユニットを追加できるようになることが発表されました。ただし、初期段階のリリースではキャパシティーが拡張するだけです。Azure Stack のコントロールプレーンである Infrastructure Role Instances は1本目のみに存在するため、可用性は向上しません。
インフラのコンテナ化(開発中)
Azure Stack Hub のコントロールプレーン部分をコンテナ化していることが公式に発表されました。ニュースになっていたやつですね。コンテナ化に伴い、コンテナ内部で利用するネットワークアドレスが追加で必要になるようです。
ニュース:https://www.zdnet.com/article/microsoft-plans-to-rearchitect-azure-stack-by-making-it-container-based/
アップデートの改善(開発中)
アップデートの改善に関する様々な取り組みが発表されました。
- 1910 Update で Express Update 中のダウンタウンをなくす
- 2020年上半期を目標に Full Update 中のダウンタウンをなくす
- Full Update の時間を短縮する(目標は15時間以内)
そもそも、ライブマイグレーションやストレージレプリケーションの支援によって、アップデート中のダウンタイムは発生しない理解です。Vijay も「多くの顧客ではアップデート中にダウンタイムは発生してない」と付け加えていたので、ダウンタイムという表現が何を示しているのか別途調べます。
Azure Stack Foundation - Core
Azure Stack Hub の基本を説明する動画集「Azure Stack Foundation - Core」(全16個)が発表されました。Azure Stack Hub をさらっと学習するのに持って来いのネタのように見えます。
参考:http://aka.ms/azsasfvideos
cloud-init(開発中)
cloud-init を開発中であることが発表されました。
Instance Metadata(開発中)
169.254.169.254 にアクセスすると自分の情報を取得できる Instance Metadata を開発中であることが発表されました。ただし、開発中なのは Compute だけであり /instance/network は未対応です。開発者が「スーパースーパープレビュー」といっていたので、リリースは先になりそうです。。