はじめに
Azure Stack Hub 1910 Update が配信されました。1910 Update ではデプロイ時に指定するネットワークが変わりました。本エントリではその変更点をまとめます。なお、ネットワーク編としたものの、他の編を書くかどうかは未定です。。。
1910 以降で追加で決めなければならないパラメータ2つ #AzureStackHub https://t.co/d6N2UbXoSG pic.twitter.com/45N5eBSiNp
— こんごー (@kongou_ae) November 26, 2019
サマリ
- Private Network のサイズが/24から/20になりました
- BMC Network と通信したいサブネットを Deployment Worksheet で指示できるようになりました
Private Network
1910 Update より先のアップデートで Azure Stack Hub のインフラサービスがコンテナ化されるため、コンテナ内部で利用するアドレスが新規で必要になります。このコンテナ内部で利用するサブネットが Private Network に追加されました。
- Storage network(/25):Private Network にもとからあった
- Internal virtual IP network(/25):Private Network にもとからあった
- Container network(/23):1910 Update で追加
参考:Network integration planning for Azure Stack
その結果、Private Network が/20になりました。なかなかのサイズ感です。しかも、次の通り重複不可です。
While the network is private to Azure Stack, it must not overlap with a network in your datacenter.
引用:Azure Stack updates: release notes
Permitted networks
Azure Stack Hub は BMC ネットワークとの通信をスイッチの ACL で制御しています。利用者はこの ACL をカスタマイズできます。これまでは OEM 独自の方法で ACL の設定をやりとりしていました。このやり取りが Deployment Worksheet に統一されました。そして、ACL に追加するネットワークのことを Permitted networks と呼ぶようになりました。
おわりに
1910 Update におけるネットワークの変更点をさらっとまとめました。インフラサービスがコンテナ化されると何がどう変わるのか、とても楽しみです。