はじめに
Azure Stack を修理する に記載したとおり、Azure Stack Integrated system を直すためには、原則として Microsoft のサポートが必要です。ただし、Microsoft のサポートがなくても一部の障害を修理できます。
アラート経由で直す
Azure Stack のアラートには “Remediation” と呼ばれる項目があります。この項目には、該当の障害に対する対処方法が記載されています。そして、特定の障害には “Repair” ボタンが用意されています。
Azs-Gwy01 という Infrastructure Role Instance を停止して、管理者向けポータルにアラートを表示させます。
アラートの詳細を見ると、“Remediation” の項目に “Repair” ボタンが表示されています。
これをクリックすると修復が始まります。
無事に修復が完了すると、アラートはクローズになります。
Test-AzureStack で直す
問題の有無を診断するコマンドである Test-AzureStack は、問題を検出した際に “-Repair” オプションによるセルフ修復を示すことがあります。
Azs-WASP01 という Infrastructure Role Instance を停止した上で Test-AzureStack を実施すると、次のようなセルフ修復を指示されます。
いわれるがままに “-Repair” つきの Test-AzureStack を実行すると、Azure Stack Integrated system 自身が、停止していた Azs-WASP01 を起動してくれます。Azure Stack Operator が実施することは Test-AzureStack のみですので、Microsoft のサポートは不要です。
おわり
Azure Stack Integrated system の障害を自分で直す方法を紹介しました。Microsoft のサポートを受けて一緒に修復作業を実施するとなると、どうしても障害の復旧に時間がかかってしまいます。セルフ修復が利用できる障害であれば、Azure Stack の指示に従って自分で直してしまいましょう。