はじめに
Azure Stack 1902 Update が公開されました。気になった個所をまとめます。
AzS Update - 1.1902.0.69 was released. #AzureStackJP
— こんごー (@kongou_ae) 2019年3月6日
新機能
1902 Update では新機能がリリースされませんでした。そもそも、リリースノートに New features の章が存在しません。残念。
不具合修正
1902 Update のリリースノートには、Fixed issues の章も存在しません。1901 Update で主要な不具合を改修しつくしたのでしょうか。known issueはまだまだたくさんあるのですが・・・
参考:Known issues (post-installation)
変更点
Plan と Offer、Quota の設定方法
Plan と Offer、Quota の設定画面が変わりました。2019年3月時点の Azure Stack ポータルのように、設定項目がタブで表示されるようになりました。
参考:Create a plan (1902 and later)
ERCS VM のリソース拡張
Azure Stack の基盤を構成する VM (Infrastructure Role Instances) の一つである ERCS VM の必要メモリが、8G から 12G に増加しました。ERCS VM は 3台構成なので、3台合計で 12G のメモリが Azure Stack の基盤側で必要になります。ERCS VM のメモリ不足によるトラブルが起きたこともあるので、抜本的な対策を講じたのでしょう。
In build 1902, the memory required by the ERCS infrastructure VM was increased from 8 GB to 12 GB. On an ASDK, this results in a 4 GB increase. On an Azure Stack integrated systems installation, it is a 12 GB increase.
参考:Known issues (post-installation) / Compute
過去にも Infrastructure Role Instances のリソースが追加されたことがありました。1台構成だったポータル用 VM が1台増えて合計2台になったり、2台構成だった VPN Gateway 用の VM が1台増えて合計3台構成になったりと、Microsoft は気軽に Infrastructure Role Instances を拡張します。Microsoft が基盤側で使うリソースを勝手に増やす前提で、Azure Stack のキャパシティ計画にはゆとりをもったほうがよさそうです。
まとめ
ブログのネタになりそうな新機能がまったくリリースされませんでした。残念です。1か月間ブログのネタがないことが短期的な悩みです。1903 Update に期待します。