はじめに
Azure Stack 1809 update がリリースされました。本エントリーでは 1809 update で実装された主要な機能をまとめます。
16台構成のサポート
Microsoft Ignite 2018 でアナウンスされた16台構成が正式にサポートされました。今後は1つの Scale unit を最大16台まで拡張できるようになります。16台構成のサポートを最も早く名言したのは、Azure Stack PM である Vijay Tewari の Twitter でした。ドキュメントよりも先に Twitter で情報が公開されました。実に今っぽい。
#AzureStack 1809 is out and it includes support for 16 nodes in a scale unit. This came in earlier than expected, so docs are still catching up😊. https://t.co/5SfibAhWQd
— Vijay Tewari (@vtango) 2018年10月26日
参考:Updated for 16 nodes · MicrosoftDocs/azure-docs@c455a84
Syslog client
1807 update でプレビューになった Syslog Client が GA しました。Azure Stack のインフラ部分で取得されている監査とアラート、セキュリティに関するログを Syslog サーバに送信できるようになりました。主なユースケースは、ログの外部保管とSIEM連携です。
参考:Azure Stack datacenter integration - syslog forwarding
Syslog の送信方法は次の4種類です。
- TCP を用いて Syslog を送信。通信内容を TLS 1.2 で暗号化。クライアントとサーバがともに相手を証明書で検証
- TCP を用いて Syslog を送信。通信内容を TLS 1.2 で暗号化。クライアントがサーバを証明書で検証
- TCP を用いて Syslog を送信。通信内容を TLS 1.2 で暗号化
- UDP を用いて Syslog を送信
ASDK 1809 を利用して「3. TCP を用いて Syslog を送信。通信内容を TLS 1.2 で暗号化」を試したのですが、正しくSyslogが飛んでいない様に見えました。PowerShell のコードそのものが Syslog server に届く状態は、正しくないと信じたい。
![](./../../images/2018-10-27-001.png)
おわりに
1809 update で実装された2つの主要機能をまとめました。16台構成が GA したので、1つの Scale unit を拡張する流れは一区切りだと思います。今後は、Azure Stack の1リージョンを複数のラックで構成する Multi scale unit や Azure Stack を複数リージョンで構成する Multi region が待っています。リリースを気長に待ちます。