はじめに
Azureのクレジット型サブスクリプションでクレジットを使い果たすと、サブスクリプションが"Disabled"になります。Virtual Machineが停止して、新規リソースが作れなくなります。
Azure Stackでも同じことができます。お金を払わないユーザが利用するサブスクリプションを無効にして、限られたリソースを有効活用しましょう。
環境
- Azure Stack:ASDK 1.1807.0.76
- PowerShell: Azure Stack Admin 1.4.0
ユーザサブスクリプションを無効化する
ユーザサブスクリプションの無効化はAzure Stack Operatorの作業です。具体的には、“Set-AzsUserSubscription"を利用してユーザサブスクリプションの"State"を"Disabled"にします。
Set-AzsUserSubscription -SubscriptionId 5264c1c3-e6eb-4301-bee4-245aaea17832 -State Disabled
すると、adminportal上のユーザサブスクリプションの表示が"Disabled"に変わります。
ユーザサブスクリプションが無効化されると?
Azure Stack Operatorがユーザサブスクリプションを"Disabled"にした場合、Azureと同様、サブスクリプションが読み取り専用になります。
Azureと同様、サブスクリプションの表示は"Disabled"になります。
Virtual Machineのステータスが"Failed"になり、アクセスできなくなります。
Hyper-Vで該当のVirtual Machineの状況を確認すると、Stateが"OFF"になっています。
Disabledなサブスクリプションを利用してリソースを作ろうとすると、エラーになります。
ユーザサブスクリプションを有効化化する
ユーザがお金を払ってくれるようになったら、無効化を解除する必要があります。“Set-AzsUserSubscription"を利用してユーザサブスクリプションの"State"を"Enabled"にします。
Set-AzsUserSubscription -SubscriptionId 5264c1c3-e6eb-4301-bee4-245aaea17832 -State Enabled