挑戦できない人の背中を押した話

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Published: 2016-07-19

挑戦できない人

職場のエンジニア(2年目とオペレータ上がり)と雑談した際に気付いたことがあります。どちらも挑戦できない人でした。具体的な特徴は以下の通りです。

  1. 挑戦したいことがある。
  2. しかし、実現に向けて具体的に取り組まない。
  3. 取り組まない理由は、「時間がない」「忙しい」などの抽象的なものばかりである。
  4. 「取り組むために何をすればいいのか」との質問に対する具体的な答えがない。

わたしは、自分が挑戦したいことに自ら取り組みます。これが普通だと思っていました。ですが、周りを見渡すと、自分が挑戦したいことに自ら取り組めない人がいました。「挑戦したいことがあるのなら挑戦すればいいのに」と思うわたしにとって、これは新しい発見でした。

挑戦できない人に挑戦してもらう

挑戦しない人の背中を押すことは押しつけです。ですが今回は、挑戦しない人ではなく、挑戦したいことがあるのに挑戦できない人です。

挑戦できない人が挑戦したいことは、組織としての成果拡大にとって有益なものでした。ぜひとも挑戦し、そして実現してほしい。そこで背中を押すことにしました。

ただし、「がんばりなよ」「挑戦しなよ」と応援することは無意味です。そこで、挑戦したことがない人でも挑戦しやすいように、以下のような具体的な仕組みで背中を押しました。

  • 挑戦したいことが漠然としているので、組織の目標に沿った具体的な成果物を設定する。
  • 成果物に到達するまでに必要なタスクを明確にする。
  • タスクの具体的な進め方は本人に決めさせる。期待するアウトプットだけを明確にし、細部には口を出さない。
  • 「時間がない」「忙しい」などの抽象的な理由に逃げたがるので、1つのタスクに2週間の期限を設ける。
  • 新しいことに1人で挑戦するのは不安なので、タスクの進捗報告会(LT方式の気軽な会)を設ける。
  • タスクの達成に必要な知識、IT資源は、わたしが持っているものを可能な限り提供する。

少しおせっかいかなと思いました。しかし、この仕組みで背中を押した結果、挑戦できない人は、ゴールに到達するためのタスクに挑戦するようになりました。

はじめたばかりの取り組みであるため、正しい背中の押し方であったのかが不安ですが、引き続き背中を押し続けてみようと思います。最終的には、挑戦できない人に、挑戦する習慣が根付いてほしいです。