Catalsyt2960シリーズといえばL2SWの代名詞ですが、最近のIOSとフィーチャセットによっては、ちょいとしたL3SWとしても利用可能なので遊んでみました。今回利用した機種は、Catalyst 2960S-24TS-Lです。
①SDMテンプレードの変更が必要
ぷちL3SWに出来るのはLAN-BASEだけですが(LAN-Liteは不可)、そのままでは肝心の「ip routing」コマンド自体が入りません。「sdm prefer lan-routing」コマンドからの再起動でSDMテンプレートを切り替える必要があります。
②スタティックルートは16個まで
17個目を入れようとすると「16個しか入れられねーよバーカ」みたいなエラーメッセージが出ます。
③InterfaceVlanがたくさん作れる&HSRPがしゃべれる
ただのC2960だとIPアドレスの振れるInterfaceVlanは1つしか作れませんが、ぷちL3SW化させると16個作れます。当然、InterfaceVlanに対してHSRPを設定することも可能です。Catalyst2960S2台に設定したHSRPがちゃんと切り替わった時は、おもわず笑ってしまいました。
④Routed Portとしては使えず
「これは無理だろー」と思いつつ、物理インターフェースの設定で「no switchport」を投入してみました所、見事に弾かれました。
⑤DynamicRoutingは無理
「これも無理だろー」と思いつつ、グローバルコンフィグレーションで「router ?」を入れてみましたが、やはり後続の候補は表示されず。
何につかうんだろう
検証していた時は、これまでのCatalyst2960には入るはずのないConfigが色々入ってちゃんと動いたので、かなり面白かったです。C2960上でHSRPの切り替わりログが表示されるとは。。。
ですが、これって何に使うんでしょうね。。。小さな事務所など、C3550/C3750ほどのスペックはいらないけども、L3SWが欲しいみたいな時に使うんでしょうかね。。。Ciscoがどういうシーンを想定してこの機能を追加したのかイマイチ分りません。。。