背景
asciidoctor-pdfで画像入りのPDFを作り始めたものの、センタリングやサイジングなどMarkdownには存在しない記法が覚えられません。asciidocは高機能ですが、使いこなせなければ意味がない。
というわけで、公式のユーザガイドから使いそうなものをまとめました。
実践
画像の種類
インラインとブロックがあります。違いはコロンの数です。
区分 | 記法 |
---|---|
インライン | image:<target>[<attributes>] |
ブロック | image::<target>[<attributes>] |
インラインとブロックの見た目は以下のとおりです。
ブロックのみ有効になる属性がありますので、意識して使い分ける必要があります。たとえば、あとで説明するalign
はブロックでのみ使えます。
サイズ
表示サイズを指定できます。
区分 | 記法 |
---|---|
絶対 | image:<target>[width=""] |
相対 | image::<target>[scaledwidth=""] |
絶対指定はwidth
です。単位はピクセルです。
相対指定はscaledwidth
です。ただし、scaledwidth
が有効になるのは、出力先がPDFの時だけです。出力先がHTMLの場合、scaledwidth
は効きません。
サイズを指定しないと以下のとおりです。
width="75"
をつけると画像が縮みます。
scaledwidth="50%"
をつけると、横幅がPDFの印刷領域の半分になります。
整列
センタリングと右寄せ、左寄せができます。
区分 | 記法 |
---|---|
センタリング | image:<target>[align="center"] |
左寄せ | image::<target>[align="left"] |
右寄せ | image::<target>[align="right"] |
何もしないと、左寄せになります。align="center"
やalign="right"
をつけた結果は以下のとおりです。
image::17_11_vmd5c.jpg[scaledwidth="50%",align="right"]
image::17_11_vmd5c.jpg[scaledwidth="50%",align="center"]
感想
Asciidocの表現力の高さを、改めて実感しました。